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所長コラム

4月:失われゆく卯月の伝統文化

更新日:2019-4-1

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所長
内山 隆久

野原にれんげや菜の花が咲き、山肌の色をつつじが鮮やかに変える頃、川口の西口公園でも若葉の匂いに満たされる。ある山村では、子どもたちが山から積んで持ち帰ったつつじ花を高い竿の先端につけて立てる行事がある。つつじは「お天道様(太陽)に捧げる花」という習わしが受け継がれている。

卯月(四月)八日は釈迦の誕生を祝った甘茶で擦った墨で、

    ちはらぶる卯月八日は吉日よ  神さけ虫を成敗ぞする

と書いて雪隠(トイレ)に貼っておくと、かみさげむし(うじむし)が湧かなくなると信じられていた。今では、水洗トイレになり、笑い話になってしまった。

「山登り」とか「山いさみ」という行事がある。弁当をもって山に上り、彼方に見える海や遠くの街を眺め、頂上の嗣の神にお参りをする。一寸したハイキングである。「青山越え」では、若い娘が三々五々山を登り、青柴を折り持ち帰る。この娘たちが田植えをする。

児童唱歌にも「早乙女が  裳裾濡らして 玉苗植うる」と歌われているが、田植え行事は、「青山越え」を済ませた早乙女だけが行う田の神を迎える神事であった。「歌をうたい早苗を植うる」とあり、賑やかだった。普段でも田植え歌を口ずさむことが口癖になっている。

    早乙女は  子を寝かすにも田植え歌

東北地方に「えぶりすり」という踊りがある。藤九郎という植え田踊りをする道化集団が、変わった烏帽子に白兎や矢の絵を描き、五葉松の枝や扇をかざして舞い狂う。笛を吹き、鍬の柄をたたき、馬の鳴輪などで拍子をとる。 稲作りの作業を模して賑やかに踊る。「えぶりすり」は田を均す農具のことである。踊りは農耕が暇な新春に行われていたようだ。

今ではどのくらいの行事が受け継がれているのかはわからない。若者を呼び返す地方興しの行事が盛んになるといい。

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