昨年は卯年でした。卯年はわが国では兎年に宛てられる。「うさぎ」と聞けば、誰もが赤い目をした白い毛の優しい「ウサギ」を思い浮かべる。
しかし昨年の兎はちょっと違っていた。大人しい白兎は、何に驚いたのか急に飛び跳ねまわった。3月に東北地方に東日本大地震を引き起こし、福島の原発を大津波が飲み込んだ。
白兎の跳ねた余波は残り、いまだに小さな地震が続いている。物的被害は東北と福島を中心にして首都圏まで及んでいる。経済的な不況の波は玉突き状態になり、東北や関東で留まらず日本全体に、いや、世界全体に波及してしまった。米国や欧州では日本からの経済援助を期待していたのだろう。しかし、日本の経済は地震と津波で大きな打撃をうけ、不景気から脱出できないで右往左往している現状で、西欧の「てこ入れ」はとてもできる状況にはない。世界の経済が低迷する一因になってしまった。
組織が不況や危機に陥ったときには、如何対応すべきか。どのリスクマネジメントの教科書にも書いてある。リーダーであるならば、必ず学ぶべき「いろは」である。自分の取り分をまず確保し、国民の生活を守ることを後回しにしている(悪?)知恵深いリーダー達のいる国は大丈夫だろうか?
自分のことのみを考えるな。アメリカの私の師は、常に世界全体を注意深く見わたすことの大切さ教えてくれた。小さなコップの中の争いに気をとらわれることなく、遠くの大きなものを見失わないように諭してくれた。損得を抜きにして周りを見渡すと、実によく真実が透けて見えてくる。世界のことも身近に感じられる一瞬だった。
今年は辰年。陽気が動き草木が発生し、活気が旺盛になるという。知恵が深く賢い友が集まってくるといわれる。
チャンスの年。不確かなことをあれこれ考えて心配することは少し止めよう。前に進もう。目標を定めて、新しいことにチャレンジしよう。活気のある社会を取り戻そうではないか。どんな小さなことでもいい。何かをやってみよう。友達も助けてくれる。そうすれば、成果はおのずから目の前に現れる。周りにも、明るい話題を提供できる。
[更新日 2012.2.2]